
図版1:卵運搬用苞|東京都
武蔵野美術大学 美術館・図書館では、6月15日(月)-8月1日(土)の期間、展覧会「民具これなーんだ?——民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」を開催する。
「暮らしの造形」としての民具を体感できる

図版2:浜松町印凧・富塚町北|静岡県(第3章より)
日常生活の必要からつくられ、使われてきた「暮らしの造形」としての民具。民具の造形には、手の実感がある暮らしの営み、自然素材による巧みな造形、目に見えないものをかたちにする想像力が発揮され、現代人にとって異文化との出会いにも似た驚きと発見がある。
武蔵野美術大学 美術館・図書館は、およそ9万点に及ぶ民具コレクションを収蔵しており、美術大学が所蔵する生活文化の造形アーカイブとしては世界屈指の規模を誇る。
展覧会「民具これなーんだ?——民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」では、2020年から進めてきたコレクションの成立についての検証と再整理作業をもとに、民俗学者・宮本常一(同学名誉教授)と当時の学生たちのカリキュラムの外側にある学びや活動を紐解く。
また、現代の美術教育への活用のさまざまな実験をもとにウェブ版「美術手帖」とのコラボレーションによって、美術・デザインの視点で展示を構成。観察と見立てによる参加型展示、異なる背景を持つ民具の意外なキュレーション、デジタル技術や空間表現による民具の再解釈など、新たな展示体験を楽しめる。
展示の構成
「民具これなーんだ?——民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」は、「第1章 民俗学者・宮本常一のムサビ時代 謎解き・なぜ美大に巨大民具コレクションが?」「第2章 デッサンしよーぜ 一人ひとりの視点で描いてみよう・参加型展示」

図版3:魚籠|大分県(第3章より)

図版4:えずこ|福島県(第4章より)
「第3章 民具のかたち百態 核となる陶器・竹工芸・郷土玩具コレクション」「第4章 民具これなーんだ? 同名のウェブ版「美術手帖」で連載の民具を実物展示」「第5章 浮遊する貧乏徳利デジタル技術や光の表現による民具の再解釈」という構成になっている。
トーク・セッションやイベントも開催
会期中は、展覧会監修者によるトーク・セッションや、同学の教員や学生たちのさまざまなイベントも予定されている。
6月15日(月)16:40–18:00には、同展を監修した3名の教員によるオープニングトークを開催。申込不要、参加費無料で誰でも参加できる
8月1日(土)13:00–15:00には、講演会とトーク・セッション 「民俗学者・宮本常一が遺したレガシー」を開催。参加費は無料で、定員は100名(申込不要、先着順)となっている。
6月20日(土)13:30–15:00には、ワークショップ 「デッサンしよーぜ!」を開催。一般(小学生以上)、同学学生が対象で、定員は20名(応募者多数の場合は抽選)、参加費は無料となっている。
7月4日(土)10:00–15:30には、こども向けイベントデー 「みんみんフェス!」を開催。対象は小学生〜一般で、未就学児は親の同伴が必要だ。
10:30–12:00/13:30–15:00は、民具スコープをもってかごの森を探検するみんみんフェス! 「かごかごあみあみ」を開催。対象は小学生(親子での参加が可能)で、定員は各回15組(応募者多数の場合は抽選)、参加費は無料となっている。
その他、誰でも参加できるイベントが多数用意されている。各イベントの詳細は同館webサイトおよび「みんみんフェス!」チラシを確認しよう。
民俗資料室 収蔵庫公開
会期中は民俗資料室の収蔵庫見学も実施される。事前申込不要で、誰でも見学できる。
会場は鷹の台キャンパス 13号館2階で、開室日は会期中の毎週火・木曜日、開室時間は10:00–16:30となっている。
同時開催展覧会
期間中は「武蔵野美術大学教授退任記念 黒坂圭太——森を見ずに木を見る」も開催中だ。会期は6月15日(月)-7月18日(土)、会場は武蔵野美術大学美術館 展示室3、美術館ホールとなっている。
民俗学や民具に興味がある人は足を運んでみては。
■「民具これなーんだ?——民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」
会場: 東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学美術館 展示室2・4、アトリウム1・2
会期:6月15日(月)-8月1日(土)
開館時間:10:00–18:00(土曜日、祝日、特別開館日は10:00–17:00)
休館日:日曜日 ※7月12日(日)は特別開館予定
入館料:無料
HP:https://mauml.musabi.ac.jp
(オガワユウコ)